たくさんあるフローリングや床板について

家を建てる段階ではバリアフリーは必要ないと思っていても、その家で長く住んでいるとバリアフリーが必要になって来る可能性があります。高齢になれば足腰が弱くなってきて、階段の上り下りがおっくうになったり、床板の滑りやすさが気になったりしてくるかもしれません。

バリアフリーリフォームをすることは可能ですが、大掛かりなリフォームをするときには引っ越しが必要です。体が不自由になってから引っ越し作業をするのは重労働だし、引っ越し先をみつけるのにも苦労をします。そのため、家を建てる着工前からバリアフリーを検討してみるとよいでしょう。

バリアフリー化をする場合、着工前に設計士とよく話し合うことが大切です。段差をなくしたら反って不便に感じてしまった、手すりがあると便利だと思ったのに邪魔になってしまったなど失敗するケースがみられます。着工後に計画を変えることは難しいので、どのような暮らしをしたいのか、どうすれば便利になるのか、設計士とよく話し合いをしましょう。

バリアフリー化するときにフローリングで気をつけたいことは滑りやすさです。家庭内での事故で多いものが転倒です。滑りやすいフローリングは転倒しやすく、高齢者にとっては危険です。

フローリングが滑りやすくなる理由は2つあります。

1つめはワックスが剥がれていることです。

ワックスをかけると滑りやすくなると思うかもしれませんが、実はワックスには滑り止めの役割があります。一部分だけワックスが剥がれていると、その部分が滑りやすくなります。

もう一つは湿気です。

湿度が高いと床が湿っぽくなり、水分によって滑りやすくなります。梅雨時は湿っぽくなるので注意が必要です。

滑りにくい床材がコルクです。コルクは滑りにくいだけでなく、クッション性があるので転倒したときの衝撃を和らげてくれます。しかし、柔らかいということは強い衝撃で傷つきやすいということでもあり、車椅子を使用している場合は床板が傷みやすくなります。

床板は段差にも注意が必要です。ドアの敷居1cmほどの段差でも高齢者はつまづいてしまうことがあるので、バリアフリー化をする場合はこのようなちょっとした段差にも気をつけてみてください。

上がり框は適度な段差がないと靴を脱ぎ履きしにくく感じることがあります。しかし、段差によって転倒する心配もあります。この場合、上がり框部分をスロープにして、靴の脱ぎ履きをするための椅子を用意するなどで対処できます。

生活動線を考えてバリアフリーを考えてみてください。